全部で4つのパートからなる『黒鉄の魚影』の予習シリーズ、最後の4パート目です。
パート4では、コナンファン歴15年以上、毎日コナンの劇場版作品ORアニメOR漫画(単行本)のどれかに触れないと気が済まないほどコナン好きの私が、『黒鉄の魚影』の予習としてオススメのアニメ回を厳選してまとめました。
また、まだパート1〜3を見ていない人はぜひそちらもご覧ください。
4パート全てを網羅すると、何の不安もなく存分に『黒鉄の魚影』を楽しめること間違いなしです!
ちなみにこの記事は
・単行本103巻まで
・アニメ第1079話『黒ずくめの謀略(正体)』(2023年4月9日放送)まで(※単行本100巻収録回)
・公式が公表している内容
にふれています。
これらのネタバレを見たくない人方は、そっとフェードアウトすることをオススメします(特にアニメ派の方はご注意ください)。
それではスタート!
『黒鉄の魚影』予習回の選別基準と表の見方
選別基準
繰り返しになりますが『黒鉄の魚影』で重要な役割を果たすのは、「灰原 哀」、「ベルモット」、「キール」の3人です。
よって、「この3人の過去や立ち位置、思惑を把握すること=予習」となります。
とくに哀ちゃんに関しては、「成長」や「変化」に注目。
組織を抜け出して間もない頃のミテリアスでネガティブになりがちだった哀ちゃん。
- 仲間との関わりのなかでどう変わっていくのか
- 「蘭に抱く感情や気持ちの変化」
このあたりを知ってると黒鉄の魚影がもっと楽しめる&細かい演出の意味が理解できておもしろくなるはず!
表の見方
- ★は重要度、数が多い程重要
- 一口に『黒鉄の魚影』観賞前の予習といっても、オススメする理由は以下の3タイプがあります。
①理解:本作(『黒鉄の魚影』)を観る前に見ると本作のちょっと難しいところが理解できるので、おいてけぼりを回避できる
②オマージュ:本作の特徴の一つ、「(原作や過去劇場版作品の)セルフオマージュが多い」。よって(①ほど緊急性はないけれど) 知っていると面白い。
③ 深み:知らなくても本作を理解することはできるが、知っていると本作の魅力に「深く」浸ることができる、そんな話。
- 【】の中は3人のうちの誰がメインの話なのか。キャラ名の頭文字で記載。
- ちなみに話数は全部で38(劇場版も、1とカウント)です。
予習回一覧表
番号 | 話数とタイトル | 重要度 | 観点 | メインキャラ |
1 | 【第128話】 黒の組織10億円強奪事件 | ★★ | 理 | 哀 |
2 | 【第129話】 黒の組織から来た女/大学教授殺人事件 | ★★ | 理オ深 | 哀 |
3 | 【第176-178話】 黒の組織との再会 (灰原編/コナン編/解決編) | ★★ | 理 | 哀 |
4 | 【第230-231話】 謎めいた乗客(前編/後編) | なし | 深 | べ |
5 | 【第246話-247話】 網にかかった謎 (前編/後編) | ★★ | 深 | 哀 |
6 | 【第286話-288話】 工藤新一NYの事件(事件編/推理編/解決編) | ★ | 理深 | べ |
7 | 【第345話】 黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の 二元ミステリー | ★★★ | 理深 | 哀べ |
8 | 【第421話-422話】 イチョウ色の初恋(前編/後編) | なし | 深 | 哀 |
9 | 【第425話】 ブラック インパクト! 組織の手が届く瞬間 | ★★ | 理深 | キ |
10 | 【第491話-504話】 赤と黒のクラッシュ (発端/血縁/絶叫/冥土/昏睡(コンスイ)/侵入/覚醒/攪乱(カクラン)/偽装/遺言/嫌疑/潔白/決死/殉職) | ★★ | 理深 | キ |
11 | 【第701話-704話】 漆黒の特急(ミステリートレイン) (発車/隧道(スイドウ)/交差/終点) | ★★★ | 理深 | 哀べ |
12 | 【劇場版】第2作目 14番目の標的(ターゲット) | なし | オ | なし |
13 | 【劇場版】第5作目 天国へのカウントダウン | ★★★ | 深 | 哀 |
14 | 【劇場版】第13作目 漆黒の追跡者(チェイサー) | なし | 深 | (哀べ) |
15 | 【劇場版】第20作目 純黒の悪夢(ナイトメア) | ★★ | オ深 | (哀べキ) |
上記の表の話の内容をそれぞれ簡単にまとめました。
①哀ちゃんの姉・宮野明美の回。明美のことをよく知らない人は見よう。
②哀ちゃん初登場回。初登場にして哀ちゃんの情報オンパレードなので、哀ちゃんのことをよく知らないなら必見。姉のことにも触れられる。
③哀ちゃんとコナンの絡み(コ哀・コ×哀)が好きな方必見!本作は原作と過去劇場版作品のオマージュが多いので、ある程度コナンを知っていて復習したい人にオススメ。
④赤井さん初登場回。ベルモットとジョディ(FBI)も登場。まだ「悲壮感たっぷり」時代の哀ちゃんも登場。哀ちゃんがコナンを意識し始めたのはおそらくこの頃だとする説濃厚です(私もそう思う)。
⑤哀ちゃんが蘭と出会う。二人の絆が見たい人必見。
⑥ベルモットと新蘭の出会いの話。この件でベルモットの価値観や生き様に大きな変化が。ベルモットについて詳しく知らない人は要チェック。
⑦ベルモットVS哀チームの回。ベルモットの秘密について&組織内での立ち位置(上下関係など)についてわかる。また哀ちゃんと蘭の絡みも必見!!
⑧哀ちゃんが大好きな「フサエブランド」。実はこのブランド、阿笠博士とも深い関係が!?
⑨キール初登場回。とある人物の暗殺計画を企てる黒の組織「VS」FBI&コナン。テレビアニメでは放送10年目を突破した記念すべき回でもあり、2006年1月に「2時間スペシャル」として放送された。続く「赤と黒のクラッシュ」シリーズ(後述する)とも繋がっているので、「赤と黒のクラッシュ」を見る前に必見。
⑩黒の組織のメンバーであるキールをめぐって、黒の組織とFBIが戦う長編エピソード。
キールを捕らえて組織の情報を得ようとする「FBI」VSキールを奪還して組織に連れ戻したい「黒の組織」。
キールの過去と正体が明らかに。またキールの父親も登場し、本作観賞前の必見回である。漫画は56~59巻、アニメは全部で14話もあるので全部見ると時間はかかるが、名探偵コナンのなかで「感動する伏線回収」としてよく語られる伏線が張られている回なので見て後悔はしないはず!
赤井さんファンも必見!(赤と黒のクラッシュの「赤」は、赤井さんの赤)
⑪本作の予習回のなかで一番の重要回と言ってよいくらい重要。
行き先不明の謎列車に乗車したコナン達一行。例のごとくまた車内の殺人事件に巻き込まれてしまう。
さらに黒の組織の「匂い」を感じ、とてつもなく怯える哀ちゃん。
逃げ場のない戦いの終着点はいかに…!
安室さん好きも必見!!
(漆黒のミステリートレインの代わりに、『灰原哀物語 黒鉄のミステリートレイン』でも良い。この作品は『黒鉄の魚影』の予習として2週間ぐらい劇場で公開された作品。新しいシーンがあるわけではなく、今までのアニメシーンの総集編となっている)。
また、この話は別名「ベルツリー急行」の愛称もある。
話のなかで登場人物がよく「ベルツリーの件」などと発言しているのはこの話のこと(鈴木財閥所有の「ベルツリー号」という列車内が舞台であることから)。
ちなみにベルツリーは「鈴=ベル/木=ツリー」に由来する(覚えやすい!)。
ベルモット(&バーボン)VS哀ちゃんが再び 対決!
⑫本作『黒鉄の魚影』はこの作品のある場面をオマージュしているので、劇場版を他にもいくつか見ておきたいという人にオススメ。
⑬まだ自分の存在に対し悲観的で「自分なんて消えてしまっても構わない」と言わんばかりのオーラを放っていた頃の哀ちゃん。
この作品を見てから本作『黒鉄の魚影』を観ると哀ちゃんの成長を感じられて涙するかも。
過去劇場版作品のなかでも名作(私はそう思う&実際そう評価する視聴者が多い)。
とくに本作『黒鉄の魚影』観賞前に見るのがオススメ。
⑭劇場版オリジナルキャラクターの「アイリッシュ」(組織メンバー/本作でも登場!?)が登場する話。
黒の組織が絡む劇場版シリーズはハラハラして緊張感があるのが魅力的。
劇場版を他にもいくつか見ておきたい&せっかくだから黒の組織との対決シリーズを見たいという人にオススメ。
⑮黒鉄の魚影でも登場する「かもしれない」、黒の組織の劇場版オリジナルキャラクターの「キュラソー」が登場する話。
脚本を担当したのが、本作『黒鉄の魚影』と同じく「櫻井武晴」氏であり、かつ黒の組織との対決という点でも共通点があるからなのか、『黒鉄の魚影』視聴者のなかには、「両作品は似ている描写が多い」という意見が結構あったのでオススメ。
また、赤井さんと安室さん好きも必見!
劇場版第13作目『漆黒の追跡者(チェイサー)』については以下の記事であらすじ解説をしているのでぜひこちらもチェックしてみてください。
総まとめ
全部で4つのパートにわけて『黒鉄の魚影』の予習解説をしてきました。
全部網羅した方は、もうほとんどコアなファンと同じ土俵に立っています!
予習には十分な知識を備えていると思っていただいて構いませんよ★
それでは、『黒鉄の魚影』を一緒に楽しみましょう!
それではまた次回、お会いしましょう!
おまけ(名探偵コナン単行本全巻セット購入を検討の方へ)
名探偵コナンは現在(2023年12月)、全部で104巻発売されています。
一巻あたりの「新品」の定価は税込みで「550円」なので全巻を「新品で」まとめ買いすると、全部で「57,200円」となります。
ですが中古で買うと以外とそんなにしないんですよね。
大体1800円~25000円くらいの範囲で売られています(調査時点のものです)。
中古だと早い者勝ちだったり、日焼けや折れ、破れなどの状態が悪いものもあったりしますが、そのあたりが気にならない方はぜひ中古で買ってみてはいかかでしょうか。
(私も満を持して中古で全巻揃えました!見たい巻数をすぐ手にとって見れるし、お守りのように持ち運んだりして楽しんでいます!)
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